一つの住居に階段のある複層住宅
ここ数年、不動産価格が都市部で高騰していることもあり、空前の賃貸住宅ブームとなっています。
以前までは空き家が多くある地域だと思っていたところが、久しぶりに通ってみたらアパートだらけになっていたということも珍しくありません。
アパートの数が増えたことで入居者を争奪するための競争も激しくなり、かなり個性的な間取りの住宅も見られるようになってきました。
そんな新しいタイプの賃貸住宅として誕生したものの一つに「メゾネット物件」があります。
「メゾネット物件」とは、別名「複層住宅」と言われるもので、ここ10年くらいの間に急激に数が増えてきました。
既存の賃貸物件を入居者を増やすために改築してメゾネット物件にしたという例もあり、ここ最近若い世代を中心に希望されることが多くなっています。
メゾネット物件の最大の特徴は、一つの部屋の中に一階と二階があるということです。
基本的な間取りとしては2DK~2LDKくらいの広さになっていることが多く、1階の玄関から入ってすぐにリビングやダイニングがあり、2階部分に寝室などの居室が複数設置してあるという造りになっています。
これまでは2DKや2LDK物件は1階の部屋と2階の部屋に分かれているのが一般的でしたが、その場合に1階はどうしても日当たりが悪く、入居者からの人気がないということがありました。
そこで縦に部屋を伸ばしたメゾネット物件にすることで、利用者にとっても便利で快適な、よりニーズにあった住宅になっているのです。
二人暮らしではメゾネット物件が断然おすすめ
好きな人との同居をする時に賃貸物件を借りるなら、このメゾネットタイプがおすすめです。
一人暮らしでも十分に便利なメゾネット物件ですが、最もメリットを発揮するのが同棲生活でしょう。
メリットを4点にまとめると以下のようになります。
・お互いのプライベート空間を持つことができる
・友達など住人以外の人を招待しやすい
・生活時間帯が違う相手とも快適に住める
・日当たりなどから好みに合わせた間取りができる
好きな人との生活ではできるだけ一緒にいたいと考えるかもしれませんが、いくら好きといっても始終同じように近くにいるのはかなり圧迫感があるものです。
たまには一人になりたいときもあるでしょうし、思い切り寝たいというときもあると思います。
メゾネット物件の場合、キッチンやバスルームといった生活設備とプライベートルームが別になっているので、お互いの生活に干渉が少なく、それぞれのプライバシーを守りつつ生活していくことができます。
また友人などが来た時に二人の空間を覗き見られることが少なくなるので、気軽に人を招待することができて便利です。