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布団

一人暮らしなら布団がおすすめ

一人暮らしに向いているのは布団?ベッド?

一人暮らしで寝具を購入する場合、布団とベッドのどちらがいいか迷ってしまいますよね。
最近ではベッドを置く人が多く、一人暮らしで必要な家具としてベッドがリストアップされることもありますが、部屋が広くないのであれば無理しておく必要はないでしょう。
布団はベッドと比較した場合、部屋のスペースを広く使えて、レイアウトや配置の自由度が高く、さらに価格の安さが魅力です。しかし、床に近いため湿気がこもりやすく、干すなどメンテナンスをしないとカビが発生してしまうことも。ワンルームで少しでも部屋を広く使いたい場合や初期費用を押さえたいなら、布団がおすすめです。部屋の状況を考え、自分にとって快適に感じる布団を選ぶといいでしょう。

ベッドと比較したときの布団のメリット・デメリット

布団といって最初に思い浮かべるのは、毎朝収納して寝るときに敷かなくてはいけないという面倒な部分ではないでしょうか。ベッドであればいつでも横になれますし、収納の手間がありません。しかし、ベッドを置くと部屋が狭くなり、処分にもお金がかかる様々なデメリットがあります。どちらを選べばいいのか迷っているなら、布団も同様にメリット・デメリットも知っておきましょう。

布団のメリット

スペースの有効活用

布団は片付けることができるので、限られたスペースを有効活用できます。ベッドを設置してしまうと部屋の半分を占めてしまうことも。最近では折りたたんでソファとして使えるものもあるので、検討してみるといいでしょう。

設置する場所を選ばない

ベッドは決まった場所にしか設置できませんが、布団ならどこにでも敷くことができるので、寝る場所を気分によって変えられます。きちんと起きたければ朝日の差し込む窓辺で、ゆっくり眠りたいなら壁側というように変えることも可能です。

部屋でダラダラしなくなる

ベッドがあるとつい横になってしまいがちです。やらないといけないことを後回しにしてしまうかもしれません。しかし、布団なら寝るときにしか使わないので、部屋でダラダラ過ごすことは少なくなるでしょう。

初期費用が安い

ベッドでも安いものはありますが、寝心地が悪かったり、身体が痛くなったりすることがあります。しっかりしたものを選ぼうとすると、その分費用もかかってしまうのが難点です。
布団であれば、掛け布団や枕がセットになっても10,000円以下で購入できるものがあります。初期費用が安いので一人暮らしの費用を節約できるのもメリットです。

引っ越しが楽になる

ベッドを使っているとそれを新居に持っていこうとすると引っ越し業者に依頼しないと難しいケースが多く、その分費用がかかってしまいます。しかし、布団なら圧縮袋に入れて小さくできるので、引っ越しでも楽に持ち運び可能です。その分、引っ越し費用の節約になります。

布団のデメリット

上げ下ろしが面倒

布団はしまわなくてはなりませんし、寝るときには敷く必要があります。ちょっとした手間ではありますが、朝の忙しいときや疲れているときは面倒に感じるかもしれません。

冬は底冷えしやすい

布団は床に直接敷くため、冷気がダイレクトに入ってくることも。

湿気は大敵

布団がひんやりした場合は湿気がたまって逃げ場がない状況です。寝ている間に大人だとコップ1杯分の汗をかくといわれていますので、汗を吸い込んだ敷布団はカビやダニが発生しやすくなります。天気のいい日は天日に干したり、窓を開けて換気するようにしましょう。

布団の選び方

布団には大きく分けて敷布団と掛け布団があります。それぞれ選び方も違うので、しっかりとポイントを押さえなければいけません。

敷布団の選び方

敷布団で通気性の高い素材を選ぶなら綿素材がおすすめです。寝汗による湿気で寝苦しくなったり、カビの原因になったりするので、通気性は大切になってきます。
そしても一つ大切なのが保温性です。冬は熱が逃げてしまい冷えの原因になってしまいます。できるだけ暖かさが維持できるように厚さや素材を選ぶといいでしょう。季節によって布団を変えるのが理想的ですが、一人暮らしだと難しいでしょう。そのような場合はシーツだけでもいいので、通気性と保湿性のあるシーツを選ぶと快適になります。

掛布団の選び方

文科省のデータによると10度以下の環境で寝た場合、体温調整に影響を及ぼすそうです。同じ実験ではやや寒い程度だと、快適に眠れたというデータもあり、掛布団がきちんとしたものであれば、体温は維持されることがわかっています。
保温性を維持するなら羽毛布団がおすすめです。羽毛は体を優しく包み込んでくれるので、寝心地も良いと感じる方も多いでしょう。

素材の特徴

布団の中綿には、様々な種類の素材が使われています。素材の特性によって快適さや扱い方も変わってくるので、自分が使う布団の特性は知っておきましょう。

綿

中空で天然のよじれを持つ綿は、積層すると細かい空気孔を形成し、保温性を高めます。弾力性が高いので、寝返りが打ちやすい適度な硬さとクッション性を兼ね備えています。
綿は肌触りが良く、アレルギー体質の方でも綿は刺激することが少ないでしょう。

合成繊維

中綿に化学繊維であるポリエステルを使用した布団をいいます。一般的に布団の詰め物としては軽いのが特徴です。保温性に優れており弾力性もあります。ポリエステルは繊維として強いので綿ぼこりが出ません。洗濯もできるのでダニや細菌の温床になりにくく、アレルギー体質の方にも適した布団です。

羽毛

中綿にガチョウやアヒルの羽根を使った布団です。綿布団よりも保湿性、保温性に優れ、軽いのが特徴です。

羊毛

中綿に羊毛を使用した布団です。羊毛布団には他の素材と比べ柔軟性はありませんが、弾力性がよく難燃性もあります。放湿性も高いのであまり干す必要がありません。
しかし、洗濯できないデメリットがあり、湿気がこもると虫が湧くなど、動物性素材故の弱点もあります。

布団のお手入れ

人は布団の上で1日の3分の1を過ごしています。そのため、定期的にお手入れしないと汗やほこりが蓄積し、雑菌やカビ、ダニ、悪臭の原因となってしまいます。布団が汚れ、傷んでいると睡眠の妨げになるだけではなく、肌荒れの原因になりかねません。いつでも清潔で眠れるようにお手入れの方法を紹介します。

やってはいけないお手入れ

布団のお手入れでよく見られるのが天日に干しながら布団を叩いてほこりやダニを取るという光景ですが、実は布団にとってよくないお手入れ方法なのです。
日光には殺菌効果があるので、長時間干していると紫外線によって布団の外側の生地「側生地」を傷め、中身の吹き出しにつながります。また、布団の詰め物も傷んでしまうのです。
羽毛布団の場合、日に焼けてパサパサになってしまい保温効果が失われてしまうことも。綿や羊毛などの天然素材だと油分が失われパサパサになり、ほこりが出やすくなってしまいます。
また、何度も叩くと詰め物や生地を傷めるだけではなく、中にいるダニが表面に浮かび上がってきてしまいます。叩いた時に出てくるのはほこりではなく、詰め物が細かくなって舞い散っているだけなのです。

正しい布団のお手入れ方法とは

布団にはカバーやシーツをかけて使うことをおすすめします。カバーやシーツは布団が傷むのを防ぐ役割だけではなく、布団から出てくるホコリを抑え、汗を吸ってくれる働きもあるのです。
布団カバーやシーツをこまめに洗濯することで、ダニを防ぐことが可能です。布団を丸洗いするのは大変ですが、カバーやシーツをこまめに洗濯できれば、清潔に保てます。
布団の湿気をとるため、すぐに押し入れにしまうのはNGです。掛布団を剥がしてしばらく置いて湿気を発散させてください。
収納しない場合でも敷きっぱなしは厳禁。畳んで床の間に空気を通すようにしてください。
天日干しする場合、30分から1時間程度でも効果的です。布団を干せない場合は布団乾燥機を使って除湿するようにしましょう。
最近ではクリーニングやコインランドリーで布団の丸洗いができるようになりました。布団の汚れは水溶性なので相性もよく、ダニを卵から成虫まで一緒に洗い流してくれます。長期間使っている布団があれば検討してみるといいでしょう。

ベランダで干せない場合の対処法

一人暮らしの住宅の場合、ベランダやバルコニーは狭く設計されていることが多く、布団を干すのが難しい場合があります。

すのこを敷く

敷布団の下にすのこを敷くことで、布団と床の間にすき間を作り、通気性を高められます。すのこは折り畳みタイプもあり、折りたたんだ上で布団を干すという干し方も可能です。

サーキュレーターを使う

物干し台やすのこに布団を乗せて、室内干しするときに重宝するのがサーキュレーターです。日中、窓を閉め切っている場合でもタイマーを設定しておけば、室内の空気を循環させることができます。

掃除機

布団を干した後、布団に付着した髪やほこり、ダニの死骸を除去するときに使います。布団の生地が傷まないようにゆっくり何度も往復させて、布団の表面についたゴミを取り除きましょう。

布団の寿命

布団を使っていて段々薄くなったり、ほこりが出やすくなったりした場合、布団に寿命が来ているかもしれません。布団の元々の品質やお手入れ、使い方によって寿命が変わってきますが、一般的に敷布団だと3~5年、掛布団は5~10年、羽毛布団は10~15年といわれています。目安として以下の状態となったら買い換えたほうがいいでしょう。

敷布団の場合

寝ていて痛みを感じる
固綿や中芯がへたり、体重のかかる部分が底付きしてしまったためです。身体を支える敷布団は寿命が短くなります。長持ちさせたいなら裏表、上下を入れ替えてまんべんなく使うといいでしょう。敷布団は年中使うものなので寿命がどうしても短くなるのです。

掛布団の場合

中綿がへたってきて、寝ていて寒さを感じる場合、綿の間にできる空気層がつぶれて保温効果がなくなってしまうためです。