空気の乾燥が招くトラブル
部屋の温度には気を配っても、湿度には意外と無頓着という人は多いのではないでしょうか。
快適に過ごすためには湿度というのは非常に重要なポイントですので、肌荒れがどうしても直らない、あるいは風邪をひきやすいといったトラブルを抱えている人は、部屋が乾燥しすぎていないかどうかを一度チェックしてみることをおすすめします。
部屋が常に乾燥した状態になっていると、鼻や喉の粘膜が乾いてしまい、体の防衛機能が低下します。
こうなると細菌やウィルスが侵入しやすい状態になってしまうので、風邪を引きやすい状態に陥ります。
また、空気の乾燥によってお肌も水分を失うため、カサつきや吹き出物などといったトラブルが出てきます。
さらに、乾燥によってお肌から水分がどんどん失われていくため、脱水症状を起こすケースもあります。
特に冬は意識して水を飲まない人も多いため、気がついたら隠れ脱水症状になっていたということも考えられます。
静電気が発生しやすくなるのも空気が乾燥していることが原因です。
特に気温が25℃以下で、湿度が20%以下の状況では静電気が起きやすくなります。
乾燥対策のポイント
部屋の空気が極度に乾燥するのを防ぐためには、加湿器を使用するのが一番便利です。
部屋の中の湿度は50〜60%が理想的と言われており、湿度が40%以下になるとお肌や粘膜が乾燥してきます。
逆に60%以上の湿度になるとダニやカビが発生しやすくなるので、むやみに加湿をするのも考えものです。
わざわざ加湿器をかけなくても、日頃のちょっとした習慣で空気の乾燥を予防することも可能です。
例えば、お風呂に入った後は浴槽にフタをせずに浴室のドアを開けっぱなしにしておけば、乾燥した室内を潤すことができます。
また、部屋でやかんを沸かしたり、洗濯物を干したりするだけでも湿度を上げることができます。
コップに水を入れて置いておくだけでもある程度の湿度の調整ができますので、このような習慣がない人はぜひ一度試してみてください。
窓や床を水拭きするのもおすすめです。
観葉植物の鉢を部屋の中に置くだけでも極度な空気の乾燥が緩和されますし、空気を浄化するのにも役に立ちます。
暖房器具の使い方も見直してみよう
暖房器具の種類によっても室内の湿度が大きく違ってきます。
ガスストーブや石油ストーブなどは燃焼することによって水蒸気が発生するため、室内の湿度を上げることができます。
エアコンの暖房を止めて、ガスストーブか石油ストーブに切り替えることを検討するのもいいかもしれません。
ただし、ガスファンヒーターや石油ファンヒーターは水蒸気が発生しません。
必ず給排気筒の付いていない、シンプルなガスストーブか石油ストーブを使用するようにしましょう。