ガス代はなぜ高いのか
総務省統計局が発表している家計調査によれば、2021年の平均のガス代は2人暮らしの家庭で4,330円/月、3人暮らしの家族では4,930円/月となっています。
この毎月の光熱費を払っていくのは、なかなか大変なものです。
光熱費は必要不可欠な出費とはいえ、できるだけ節約したいと思うのが一般的です。
特にガス代は年々上昇する傾向にありますので、ガスを無駄に使わない習慣を身につけることは非常に大切です。
都市ガスの原料の多くはLNG(液化天然ガス)で、日本ではほとんど産出されないことから輸入に頼っているのが現状です。
しかも輸入先の約9%はロシアに依存しているため、今後はロシアからの供給がストップしてしまう可能性もまったくないわけではありません。
プロパンガスのほうも70%以上を海外からの輸出に依存しているため、国際情勢に左右されやすい点が危惧されます。
ガス代の節約方法
年間にすると50,000円以上かかるガス代は、ちょっと工夫をすることによって大幅に節約することができます。
その一つとしておすすめしたいのが、「ガス会社・料金プランを変える」ことです。
ガス代と電気代を別々に払っている家庭なら、電気とガスがセットになったプランで契約し直せば料金が安上がりになることがあります。
ガスには都市ガスとプロパンガスがあり、都市ガスの方が割安となっていますので、プロパンガスを使っている家庭は都市ガスに契約を切り替えることでも節約ができます。
ただし、住んでいる地域によっては都市ガスが使えずプロパンガスのみのところもあります。
こんな場合には、ガスの契約をやめてしまって、思いきってオール電化する方法もあります。
家庭をオール電化にすると、暖房費なども灯油を使わずに電気に一本化することになりますので、トータルでみると年間の費用が安くなります。
初期費用はかかるものの、その後の光熱費を節約することができますので、オール電化は悪いアイディアではありません。
毎日の暮らしにも節約術を取り入れる
家庭の中で、ガスをよく使うのはキッチンと浴室です。
お風呂のお湯をガスで沸かしているのであれば、追い焚きの回数を少なくすることによって節約をすることができます。
資源エネルギー庁の試算によれば、追い焚きする回数を一日一回減らすことによって、年間で約6,190円のガス代を節約できることになります。
湯船にはフタをする、保温シートを使用する、あるいは時間を空けずに立て続けにお風呂に入ることによって追い焚き回数を減らすことができます。
シャワーの時間を1日1分減らすだけでも年間で2,000円以上の節約ができますので、ぜひ試してみてください。
節水シャワーヘッドを取り付けるのもおすすめです。